はじめに|“ベターっと開脚”できるようになりたいあなたへ
InstagramやYouTubeでよく見かける「ベターっと180度開脚」。
やってみたけど…
- 「痛くて開かない」
- 「いつまで経っても進歩しない」
- 「そもそも開脚って身体にいいの?」
そんな悩みを持つ方も多いはずです。
実は私自身、体操選手として全国大会に出場し、40代になってから現役復帰した経験を通じて、柔軟性の“本質”と“伸びしろの作り方”を実感しています。
特別な体質や才能がなくても、「正しいやり方×継続」さえあれば、身体は確実に応えてくれます。
この記事では、無理なく180度開脚を目指すストレッチ方法を、段階別に解説していきます。
第1章|そもそも180度開脚ってなにが大事?
✅ポイントは「股関節」と「骨盤」の連動
開脚というと、真っ先に「太ももの裏を伸ばす」と思われがちですが、実は**“股関節の使い方”と“骨盤の角度”がすべての土台です。
現役時代、怪我を防ぐためにも徹底していたのが、この骨盤と股関節の“滑らかな連携”**でした。
| 部位 | 必要な可動性 |
|---|---|
| 股関節 | 外転(横に開く)、外旋(外側に回す) |
| 骨盤 | 前傾できるかどうか(腰を丸めず倒せるか) |
| 内もも | ハムストリング・内転筋の柔軟性 |
| 腰 | 前屈時に骨盤と連動して倒れるか |
つまり、「足だけ開こう」とするのではなく、骨盤ごと前に倒れる感覚を育てることがカギ。
これは現場でも、指導者として伝え続けているポイントでもあります。
✅やってはいけないNG習慣
- ❌ 無理やり床に“ベターッ”と倒れて痛みに耐える
- ❌ 腰を反らせて無理やり前屈 → 腰椎を潰す危険あり
- ❌ 「毎日やってるのに変化なし」 → 実は“筋肉が防御反応で硬直”してるかも
柔軟性は「痛みに耐えること」ではありません。
大切なのは、筋肉と神経が“安心して緩む状態”を作ることです。
第2章|開脚ストレッチを成功に導く3ステップ
STEP①|股関節の“外旋”を引き出すプレストレッチ
股関節が外に回らないと、脚はどれだけ柔らかくても開きません。
体操競技では、まずここを整えてから技に入るのが基本中の基本です。
▶ ワールドグレイテストストレッチ(片膝立ち+ツイスト)
- 片膝立ちになり、前脚の肘を床に近づける → 背中を開きながらツイスト
- 股関節・お尻・体幹まで一気に可動域を引き出せる
▶ 仰向けがに股引き寄せ(通称:開脚寝ヨガ)
- 仰向けで両足裏を合わせ、膝を自然に開く
- 痛みゼロで“股関節の外旋”をゆるやかに獲得
- 朝イチや寝る前でも安全にできるおすすめの導入ストレッチです。
STEP②|内もも〜ハムストリングを“使いながら”伸ばす
静的ストレッチだけでなく、「縮めてから伸ばす」というPNF的アプローチが非常に効果的です。
これも、リハビリや競技復帰の過程で体感的に効いた手法です。
▶ 開脚中に内ももを押し返すストレッチ
- 脚を開いて座り、両手で膝内側を軽く押す
- 押し返すように力を入れて5秒 → 脱力 → 前屈
- 「使ってから伸ばす」と、神経が筋肉の伸長を“許可”しやすくなります
▶ 前屈を“おへそ”で行う
- 背中を丸めず、「おへそを床に近づける」意識
- 骨盤の前傾を最大化させ、腰への負担も軽減
※体操では「顔をつける」前に「骨盤で潰す」のが鉄則です。
STEP③|骨盤の“前傾角”をキープしながら前屈する
180度開脚の最終段階で重要なのは、骨盤を倒し続ける意識。
これができないと「腰で曲がってしまい」「股関節の可動域が閉じたまま」になります。
▶ 壁 or ベッドに背をつけて前屈練習
- 背中を壁につけたまま開脚し、骨盤の回転だけで倒れる感覚を養う
- 初心者でも骨盤の意識が持ちやすく、安全
▶ 動的開脚(前後スライド or 横に体重移動)
- 開脚状態で体を左右に揺らしながら可動域を探る
- 呼吸とリズムを合わせると、身体が“伸ばされても安全”と判断して緩む
第3章|180度開脚に“時間がかかる”のは当たり前
✅柔軟性は「神経×筋膜×習慣」の掛け算
柔軟性とは単なる筋肉の長さではなく、神経が“伸ばしても大丈夫”と判断する領域を広げていくことです。
実際、私が体操現場で見てきた「開脚が硬い選手」も、適切な方法と継続で確実に改善していきました。
| 要素 | 解説 |
|---|---|
| 神経反射 | 筋肉が自動で収縮する“防御反応”をどう解除できるかがカギ |
| 筋膜の滑走性 | 筋肉だけでなく、筋膜の“すべり”も重要。癒着があると硬さが残る |
| 習慣 | 毎日少しずつ神経に「慣れ」を与えることで脳が“安全”と認識するように |
✅目安として「1日10分×3ヶ月」が基準
SNSの“ビフォーアフター”に惑わされがちですが、真に意味ある変化は“時間×継続”によってしか得られません。
- 1回10〜15分
- 最低でも週4回以上
- 3ヶ月で写真比較すると、確実に成果が見えてくる
📸 進捗は写真や動画で記録するのが◎。自分の身体の変化が“ご褒美”になります。
まとめ|180度開脚は“才能”より“習慣”
開脚は、「柔らかい人ができるもの」ではなく、「毎日5分を続けられる人ができるもの」。
- 骨盤の動きに意識を向ける
- 痛みのない範囲で呼吸と連動させる
- 神経に“怖くないよ”と教えながら少しずつ可動域を広げる
私自身、現役を離れてから20年経って競技復帰した時、身体の硬さに驚きました。
でも、**正しいプロセスを守れば“柔軟性は取り戻せる”**という事実を、今こうして証明しています。
今の自分を超えるための一歩として、180度開脚を“毎日のルーティン”にしてみてください。
続ければ、必ず身体が応えてくれます。


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