~「ほぐす」と「伸ばす」は別物?正しく使い分けて柔軟性UP!~
はじめに|「ストレッチしてるのに身体が硬い…」と思ったら
ストレッチを日常的に取り入れているのに、思ったより柔らかくならない。
「前屈が全然進まない」「肩の可動域が広がらない」と感じていませんか?
実はその原因、「筋肉」ではなく「筋膜」の硬さにあるかもしれません。
今回のテーマは「筋膜リリースとストレッチの違いと使い分け」。
柔軟性やパフォーマンス向上を目指す方にとって、知っておくべき重要な視点です。
40代で体操に現役復帰した私自身、ケガのリハビリ中にこの「筋膜リリース」の重要性を体感しました。
リリースとストレッチ、それぞれの役割を正しく理解し、最も効果的な順序とタイミングで取り入れていきましょう。
第1章|筋膜ってなに?ストレッチとは何が違う?
■ 筋膜とは?
筋膜(ファシア)とは、筋肉を包む「膜」のような組織で、
全身の筋肉や内臓、神経などを立体的に連結しているコラーゲン繊維のネットワークです。
筋膜は本来、柔らかく滑りの良い組織ですが、以下のような要因で癒着や硬化を起こします。
- 同じ姿勢の継続(デスクワーク、スマホ操作)
- 怪我や筋肉痛の放置
- 加齢によるコラーゲン変性
- 水分不足
こうした筋膜の硬化が進むと、筋肉の滑走性が失われ、「伸ばしても伸びない」「動かすと痛い」といった状態に。
■ ストレッチは筋肉を伸ばす行為
一方、ストレッチは“筋肉”や腱を物理的に伸ばす運動です。
たとえば前屈や肩回しなど、筋線維の長さを物理的に引き延ばすことで柔軟性を高めるのがストレッチの目的。
しかし、筋膜が硬く癒着したままだと、いくらストレッチをしても可動域は広がりにくい。
ここで必要なのが「筋膜リリース」なのです。
第2章|筋膜リリースとストレッチの違いまとめ
| 項目 | 筋膜リリース | ストレッチ |
|---|---|---|
| 対象 | 筋膜(表層の滑走組織) | 筋肉(線維そのもの) |
| 方法 | 押す・転がす・ゆらす | 引き伸ばす |
| タイミング | ウォームアップ前、クールダウン | トレーニング前後、リラックスタイム |
| 道具 | フォームローラー、ボール等 | 基本は自重またはパートナー |
| 目的 | 滑走性の改善・癒着除去 | 柔軟性向上・血流促進 |
第3章|どう使い分ける?おすすめの順番
私が現役復帰した際、最初に感じたのは「以前のように身体が動かない」という感覚でした。
筋肉量は戻っても、可動域が狭く、フォームの完成度が落ちていた。
原因は、長年の運動ブランクによる筋膜の癒着。
マッサージガンやフォームローラーで丁寧に「リリース」してからストレッチに移ることで、動きやすさが明らかに改善しました。
■ 筋膜リリース → ストレッチ の順番が基本!
リリースで筋膜の“すべり”を改善し、その後にストレッチで筋線維を伸ばす。
この順番こそが、効率よく柔軟性を引き出すポイントです。
第4章|自宅でできる簡単筋膜リリース&ストレッチセット
▼ステップ①:フォームローラーでの筋膜リリース(各30秒~1分)
- ふくらはぎ:床に座ってふくらはぎをローラーに乗せ、前後に転がす
- 大腿部(前もも・外もも):うつ伏せで片足を乗せて前後に転がす
- 背中・肩甲骨まわり:仰向けに寝て背中の下にローラーを入れて転がす
- 大臀筋(お尻):片足を組んでお尻の下にローラーを当てて転がす
ポイントは、「痛気持ちいい」圧でゆっくり動かすこと。
強くゴリゴリ押すより、じっくり癒着をほどくイメージが大事です。
▼ステップ②:静的ストレッチ(各ポーズ20秒~30秒)
- もも裏(ハムストリングス):長座の前屈
- もも前(大腿四頭筋):片足立ちで足首を持って引き寄せ
- 背中・肩まわり:壁に手をついて胸を開く
- 股関節まわり:開脚して上体を前に倒す
ストレッチ時は呼吸を止めず、ゆっくり息を吐きながら伸ばすのがコツ。
第5章|こんな人におすすめ!筋膜リリースの活用例
以下のような方には、ストレッチの前に筋膜リリースを取り入れることで、より効果を実感しやすくなります。
- 「朝起きたとき身体がガチガチ」
- 「運動しても身体がスムーズに動かない」
- 「同じところばかり筋肉痛になる」
- 「フォームが崩れやすく、ケガしやすい」
- 「デスクワークで肩・腰が常に重い」
特に40代以降の方は、筋膜の硬さが「伸びなさ」のボトルネックになっていることが多いため要注意です。
おわりに|「ほぐしてから伸ばす」が柔軟性向上のカギ
ストレッチだけでは「伸びない人」にこそ試してほしい「筋膜リリース」。
筋膜と筋肉、それぞれのアプローチを知っているかどうかで、結果が変わってきます。
- 運動前の準備として
- 仕事終わりのリセットに
- トレーニング成果の最大化に
- ケガ予防とパフォーマンス向上に
正しく取り入れれば、ストレッチ効果も向上し、日常の身体の動きがスムーズになります。
「リリースして、伸ばす」
このセットが、40代からでも柔らかくなれる最強の習慣です。


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